英語ーひでさん

英語 ひでさん

NY Times (英字新聞)で日本・世界を読む

「好景気のアメリカで不況・不景気は来年にも」ニューヨーク・タイムズ(英字新聞)で英語を勉強する

NY Times Economy から。現在のアメリカの好景気は、8年連続で雇用が拡大し失業率も過去50年で一番低く、 2018年の経済は2005年以来最速の成長とのことです。

 

ところが、一方で株式市場は下がり2018年は10年前の金融危機以来最悪の年となるとの事です。(https://nyti.ms/2GjaVmH)

 

米国CFOの5割が来年には不況が来るとし(goo.gl/Pka2Fq) 、イエール大学CEO会議で5割の米国CEO達が今月末にも不景気になり得ると答えたとのことです (https://nyti.ms/2QXkPP5)。不況が長らく来ていないのでそろそろという声が多いとの事です。

 

不況とは何かを簡単に説明した記事です。

 

What Is a Recession, and Why Are People Talking About the Next One?

不況とは何か? なぜ人々は次の不況のことを話しているのか?

 

It’s anyone’s guess when the good times will end, but in a complicated, volatile world it’s not a question of if a recession is coming, but when.

今の好景気がいつ終わるのかは誰も分からない。しかし複雑で不安定な世界において、不況が来るのかという事は問題ではなく、いつ来るのかということが問題だ。

 

Some say that happens when the value of goods and services produced in a country, known as the gross domestic product, declines for two consecutive quarters, or half a year.

ある人々は、国民総生産GDPとして知られる一国で作られるモノやサービスの価値が、2四半期、つまり半年間下がると不況と呼ぶ。

 

“If consumers decide that a recession might be coming so they stop spending, then a recession will be coming,” Dr. Stevenson said.

“もし消費者が不況が来るかもしれないと決めつけて、消費を抑えると、不況が来る。” ミシガン大学経済学部教授で元ホワイトハウス経済諮問委員ベッツィー・スティーブンソン博士は言う。

 

語彙・類語・語法・説明

Recession 不況 不景気 depression 恐慌 financial crisis 金融危機 

Anyone’s / anybody’s guess  だれも予想できないこと guess ~ を予想する

Good times 良い時期

Complicated 複雑な complicate ~  を複雑にする  complex / intricate 複雑な

Volatile 不安定な 揮発性の高い  unstable / erratic 不安定な

It’s not a question of “if” but “when”  “もし”でなはく”いつ”の問題

Value 価値  values 価値観

Goods and services モノやサービス

Produce  作り出す 生み出す     = generate / bring in / yield 

Gross domestic product GDP gross総 domestic 国内 

Decline 落ちる 下がる = fall / drop / dive

Consecutive 連続の = continuous / successive / in a row

Quarter 4分の1 

Consumer 消費者 consumption 消費 consume ~  を消費する

Decide ~ を・と決める

 

 

記事では、不況の定義として全米経済研究所(National Bureau of Economic Research) の“広く数ヶ月に渡って経済活動が大きく後退すること”とも紹介している。

 

イールド・カーブ(記事では短期・長期の米国債金利の差として説明している。)が不況の到来を予測する手段の一つとして紹介している。本来金利の高い長期国債が短期の金利を下回るとその直ぐ後か後々になって不況がやってくるとし、過去60年間全ての不況で同じ展開だとする。(頼りにすべきでないという意見も紹介している。)

 

記事では、現在の不安の指標として、米国の自動車、農業、建設業界の停滞もあるとしている 。不安定に揺れる株式市場や、世界経済の後退、関税による経済戦争等も不安要因であるとする。

 

トランプ政権のロシア疑惑、常に入れ替わるホワイトハウス・メンバー・閣僚やトランプ氏補佐役達の相続く起訴・有罪判決、イギリスのEU脱退、フランスの社会不安、等もあげている。https://nyti.ms/2zNhRCT

 

乱高下する市場の現状として:12/3の週一週間で、月曜日は、トランプ氏と習近平氏の関税に関する合意で株式が1.1%上がり、火曜日にトランプ氏が自身を関税の男と言い張り不安を煽ってS&Pが3.2%下がり、水曜日のブッシュ元大統領の国葬で休みの後、木曜日は中国ファーウェイの長女のカナダでの拘束で市場は2.9%下がり、金利引き上げがゆっくりになるのではというニュースで安定した後、金曜日にまた2.3%下がったと紹介している。

記事では過去の不況:大恐慌(1929年から広い意味で1941年)、金融危機(2007-2009)も紹介している。

 

不況は避けることも予測することも難しく、また現在の低金利で実際に不況になった際にも連邦準備制局も身動きが難しいとしている。

 

連邦準備制度理事会の水曜日の会議で再び金利が引き上げられると予測されていて不安視されているとする。(歴史的には低金利だがここ10年で最高。)

 

チャールズ・シュワブ チーフ投資ストラテジスト、リズ・アン・ソンダーズ氏は2018年の市場は実は隠れた弱気市場(bear market)であったとしている。goo.gl/1Fjwfd

 

引用:2018/12/19 NY Times Economy. What Is a Recession, and Why Are People Talking About the Next One? から抜粋。

nyti.ms